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日本舞踊【京鹿子娘道成寺】舞台の裏側-11
踊り詰めて、最高の高みは目の前です。
道成寺の鐘への恋の怨念を秘め、鐘へと走りこむ瞬間。

花の姿の乱れ髪思えば思えば恨めしやとて
竜頭に手を掛け飛ぶよと見えしが
引きかついでぞ失せにける

竜頭に手を掛け、鐘をつるす綱を手繰り寄せるように怨念のクライマックスへと、登りつめます。
この瞬間が、それまで重ねてきた京鹿子娘道成寺の世界を決定的なものにしてしまいます。
舞踊家としては、それまでの自分の舞踊に対する、最後の審判へ向けて、形無き階段を上っていくような感覚です。

そして、大蛇と化した白拍子花子は、最後の力を振り絞って、怨念のクライマックスの表現を絞り出します。
感情の爆発と、表現の爆発。
ふたつの爆発をこころにキープしながら、ほんとうに最後の所作を、絞り出す感覚です。
そして、幕が下ります。
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【京鹿子娘道成寺】舞台裏側 ]